
お盆を過ぎてもまだまだ蒸し暑い日が続きます。
患者さんの中にも「体がだるい」「やる気が出ない」「胃が重い」といった不調を訴える方が多く見られます。
これは、いわゆる「残暑バテ」と呼ばれる状態です。
夏の間に冷たい飲み物やアイスの摂りすぎ、冷房の効いた環境での長時間の生活、強い紫外線や寝苦しさによる睡眠不足などが重なり、心身に疲労が蓄積していることが原因です。
東洋医学では、夏から秋にかけては「脾胃(ひい)」と呼ばれる消化器系に負担がかかりやすい季節とされます。
脾胃の働きが弱ると、全身にエネルギーを巡らせる力が低下し、疲れやすさや倦怠感、集中力の低下につながります。
つまり、この時期に体調を整えるには「胃腸を労わる食事」が欠かせません。
まずおすすめしたいのが、温かく消化に優しい食べ物です。
朝はおかゆや具だくさんのお味噌汁で胃を目覚めさせましょう。
昼は冷たい麺ではなく、温かいうどんや雑炊にすると胃腸への負担が軽くなります。
夜は温野菜やスープを中心にすると、弱った消化器を休ませながら栄養をしっかり補給できます。
特に大根や人参、かぼちゃ、里芋といった根菜類は胃腸を温め、元気をつける食材として最適です。
また、生姜やネギ、にんにくなどの香味野菜は、体を内側から温めて胃腸の動きを活発にします。
冷房で体が冷えやすい方には積極的に取り入れていただきたい食材です。
一方で、冷たい飲み物やアイスクリーム、キンキンに冷やしたビールは控えめに。
どうしても冷たい物を口にする場合は、温かい汁物やお茶と組み合わせるなど工夫すると良いでしょう。
さらに、酸味のある梅干しやレモンは食欲を促進し、疲労回復に役立つクエン酸を豊富に含みます。
塩分やミネラルも同時に補えるため、汗を多くかく季節には特におすすめです。
おにぎりに梅干しを入れる、レモンをお水に加えて飲むなど、日常に取り入れやすい形で活用してみてください。
東洋医学的な視点では、夏の終わりにしっかり脾胃を整えることが、秋から冬を健康に過ごすための基盤になります。
胃腸が整えば、自然と眠りの質も良くなり、自律神経も安定しやすくなります。
患者さんにお伝えしたいのは、難しいことを頑張る必要はないということです。
•冷たい物はできるだけ控える
•できるだけ温かい料理を選ぶ
•夜は早めに休んで胃腸をいたわる
この3つを意識するだけでも、体の回復は大きく変わります。
残暑をうまく乗り切ることができれば、秋を健やかに迎える準備が整います。
夏の疲れをそのままにせず、食事を通じて体を整え、元気に季節をつないでいきましょう。
当院では体調管理のアドバイスや施術も合わせて行っていますので、気になる不調があれば早めにご相談ください。



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