鍼灸治療

鍼灸治療

当院の鍼灸治療へのこだわり

鍼治療をまだ受けた事のない方は「鍼」と聞くと注射針を思い浮かべるかもしれませんね。

ですが、実際に鍼治療で使用する鍼はとても細くて繊細です。

当院で使用している鍼の太さは0.12ｍｍ～0.16ｍｍです。
一般的な注射針が0.30mm〜2.10mmの太さになります。

人の髪の毛の太さが約0.05mm〜0.15mmなので、鍼治療で使用する鍼はほぼ髪の毛と同じくらいの太さです。

さらに、鍼治療で使用する針の先端は「少し丸みを帯びた形状」になっており、刺すというより「細胞の隙間を掻き分けていく」ようなイメージです。

また一昔前は手磨きによって鍼は繰り返し使われていましたが、現在は１本1本使い捨てのものを使用し、感染の心配はありません。

鍼灸治療の適応

当院では肩こり・腰痛など筋肉・関節の症状以外に「自律神経失調症」「頭痛」「めまい」「耳鳴り」「妊娠中のトラブル」などにも対応が可能です。

人は自律神経によって血圧や血流、内臓の働きなどをコントロールしています。度重なるストレスによって自律神経が乱れることで筋肉の緊張をはじめとして食欲不振、めまい、耳鳴り、頭痛などの症状を引き起こします。

特に妊娠中は母子の自律神経の働きは常に逆転しており、母親が交感神経が優位なときは子は副交感神経が優位となります。こういったことから母は子からの影響も受けやすいので自律神経を乱しやすく、マタニティブルー、産後うつなどにも繋がってきます。

鍼灸は自律神経の働きを整え、体全体の回復力を高めることで様々な症状改善に役立ちます。

下記の疾患はWHO（世界保健機関）において鍼灸治療の適応疾患とされているものです。

鍼灸治療の適応疾患

• 神経系疾患
  神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー

• 運動器系疾患
  関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症（骨折、打撲、むちうち、捻挫）

• 循環器系疾患
  関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症（骨折、打撲、むちうち、捻挫）心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ

• 呼吸器系疾患
  気管支炎・喘息・風邪および予防

• 消化器系疾患
  胃腸病（胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘）・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾

• 代謝内分泌系疾患
  バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血

• 生殖、泌尿器系疾患
  膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎

• 婦人科系疾患
  更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊

• 耳鼻咽喉科系疾患
  中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎

• 眼科系疾患
  眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい

• 小児科疾患
  小児神経症（夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠）・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善

スポーツの怪我からの早期回復

捻挫や肉離れ、打撲などが起きると患部は強く炎症を起こし時間とともに腫れが広がってきます。

鍼の刺激によって周囲の血流を良くすることで腫れを逃がし、患部の痛みの緩和・回復を早めることができます。

また慢性的な炎症は放っておいてもなかなか良くならないことが多く、ここで鍼によって微細なキズを新たに与えることで回復させる働きを促進させることができます。

「鍼」の効果

「鍼」を打つことで体の中ではどのような変化が起きるのでしょうか。
ここでメカニズムをご説明いたします。

鍼治療では鍼を打つことにより体内に異物が入ってきたと認識し、防御反応が起こります。

その「防御反応」では異物を除去しようとする働きが高まる「免疫力」が上がります。

また鍼をした部位は脊髄での反射の作用では局所的に、脳からの作用で広範囲に血流が改善し、血液中の赤血球や白血球の活動が増え、酸素や栄養を送り、二酸化炭素を除去する働きが起きます。

これが全身的に波及し、新陳代謝が活性化する事でより多くの白血球やリンパ球が増え「自然治癒力」が高まります。

鍼治療ではこのように「免疫力」と「自然治癒力」を高め、痛みや様々な症状に対して効果が期待できるのです。

「灸」の効果

お灸は体を温め血行を促進させ、老廃物の循環をスムーズにさせます。

体が温まると人のもつ免疫力や自然治癒力が高まり痛みの緩和に役立ちます。

近年、お灸をすることによって白血球の数が増えるということが科学的にも証明されており、白血球が増えることで自己免疫力が高まり、自律神経も整うので自律神経の乱れからくる症状にも有効です。

当院では風邪や花粉症、アレルギーの予防などにも鍼灸を使用します。

現在、日本で鍼灸治療が行えるのは国家資格である「はり師」「きゅう師」、もしくは「医者」に限られています。

当院では鍼灸施術にあたるスタッフ全員が「はり師」「きゅう師」の国家資格取得者です。

皆さまの大切なお身体を診させて頂く為に日々の研鑽は惜しみません。

安心してご来院ください。

美容鍼

美容鍼で使用する鍼は、髪の毛よりも細いので、痛みはほぼありません。

鍼を打ってツボを刺激するだけでなく、特殊な電流を流すため、筋肉と血流を刺激し、施術後は顔色が明るくなります。また、リフトアップ、肌荒れやシミ、しわ、ニキビなどの改善にもつながります。

電流が自律神経に作用して副交感神経を活性化させ、身体をリラックスさせる効果もあります。