
日中の寒さが和らぎ、春の訪れを感じる日が少しずつ増えてきましたね。
重たい上着を脱ぎ、外に出かけたくなるこの季節。
心も体も少しずつ動き出すような感覚になる一方で、「最近、肩が重いな」「腰のだるさがなかなか取れない」といった体の不調を感じている方も意外と多いのではないでしょうか?
実は、春先は肩こりや腰痛が出やすい“要注意の季節”なんです。
冬の間、私たちの体は寒さに耐えるために無意識のうちに力が入り、肩をすくめたり、体を丸めるような姿勢を取りやすくなっています。
その結果、首や肩、腰まわりの筋肉がガチガチに固まり、血流も滞りがちになります。
さらに、寒くて外に出る機会が減り、運動不足になりやすい季節。筋力の低下や姿勢の崩れが起こりやすい時期でもあります。
そして春になると、気温や環境の変化(就職・引っ越し・人間関係など)によるストレスで、自律神経が乱れやすくなります。
交感神経が優位になると、筋肉は緊張状態になりやすく、肩こりや腰痛が悪化することも。
実際にこの時期、「朝起きたときから腰が痛い」「肩から頭までズーンと重い」など、体の不調を訴えて来院される方が増えてきます。
そんな時に大切なのが、「無理をしないこと」と「自分の体に目を向けてあげること」。
肩こりや腰痛を感じたら、まずは簡単なセルフケアから始めてみましょう。ここでは、春先の体にやさしいセルフケアをいくつかご紹介します。
【1. 深呼吸+肩まわし】
まずは呼吸から整えましょう。
姿勢を正して、ゆっくり鼻から息を吸い、口から吐き出します。
深い呼吸をすることで、自律神経が整い、筋肉の緊張がゆるみやすくなります。
呼吸に合わせて肩を前後にゆっくり回すだけでも、肩まわりの血流が改善します。
【2. お風呂での温熱ケア】
肩こり・腰痛対策に欠かせないのが「温めること」。
38~40℃のお湯にゆっくり浸かることで、筋肉がほぐれ、血流も良くなります。
入浴中に軽く肩や腰をストレッチしたり、手で押してみるのも効果的。
シャワーで済ませがちな方も、週に数回は湯船に浸かることを意識してみてください。
【3. 骨盤のバランスを整えるストレッチ】
骨盤まわりの筋肉が硬くなると、腰痛の原因になります。仰向けで寝て、両膝を立てた状態から、左右に膝をパタンと倒す「ワイパーストレッチ」がおすすめ。
無理のない範囲で10回ほどゆっくり動かすことで、腰まわりがじんわりほぐれます。
【4. デスクワーク中の姿勢リセット】
長時間座っていると、自然と前かがみになり、肩や腰に負担がかかります。
1時間に1回は立ち上がって軽く体を伸ばしたり、椅子に座ったままでも肩を後ろに引いて胸を張るだけで、血流がグッとよくなります。
当院では、筋肉や関節の状態をしっかり確認したうえで、個々に合った施術を行っています。必要に応じて、骨格のバランス調整や生活習慣の見直しのアドバイスもさせていただいています。
春は新しいことを始めるチャンスでもあります。だからこそ、まずは自分の体を整えるところからスタートしてみませんか? 肩や腰が軽くなるだけで、毎日がずっとラクに、前向きになりますよ。
「今のうちに整えておきたい」「体がスッキリしないのは年齢のせいかな…」と悩んでいる方も、ぜひお気軽にご相談ください。一緒に春を軽やかに迎えられるよう、サポートさせていただきます。